【第3回】転職したい理由

  1. 看護体制
  2. 教育制度
  3. 勤務条件
  4. 人間関係
  5. その他

私の場合、いくつかの理由が重なると転職の虫がうずき求人情報を読みあさります。

看護体制

スタッフの人数が少ないと納得のいく看護ができない。病床数によっても変わりますが、夜勤は3人以上だと合格ラインです。 看護師2人と看護助手1人でも、科によっては合格。面接の段階で日勤や夜勤の人数の確認は基本。 でも、以外と重要なのが看護助手さんを含むコメディカルの存在だ。

看護助手さんが派遣の場合は、配膳も制限食は看護師が行うなど、ごく限られた業務内容であることが多い。 病院が直に契約している看護助手さんだと病院によっては食事介助や術後のベットを術式によってセットまでしている病院もあった。

小児の総合病院で働いたときに同じ輸液ポンプがずっと病棟に置いてあるのに驚いた。 民間の中規模病院で働いていたときは、臨床工学技師が管理していたからだ。 使い終わるとME室で保守点検をし、病棟で足りなくなると電話をすれば深夜でも調達してくれる。

特に、冬場はどこの病棟でも不足することがあるので、直接、他の病棟へ問い合わせなくてすむのでありがたい存在だった。 人工呼吸器のチューブ交換もスムーズで安心しておまかせできるのは大きい。

薬剤師の役割による業務の違い

薬剤師も病院によって業務範囲の違いがあった。 病院によって、昼分の内服薬を手渡してくれるところや抗がん剤等の無菌的調剤、チームカンファレンスに参加し薬剤の種類、投薬量、投与方法、投与期間の変更や検査のオーダーについて積極的に参加している病院もあった。

一番ありがたみを感じたのが、夜間帯に入院した方の持参薬の確認作業だった。

  • おくすり手帳がない
  • 服薬管理ができていない
  • 内服薬の内容を家族も把握していない
  • 持参の残薬がバラバラ

特徴のある錠剤やカプセルは覚えている。問題なのは、白い錠剤。 ご本人に意識がなかったりすると、1つづつ辞書を片手に確認。

『これ、持参薬です。確認をお願いします。』

この一言ですむ分、看護業務にあてられる。

理学療法士も呼吸筋を補助するテーピングの貼り方や術後や自力で喀痰の排出が困難な方への呼吸療法を教えてもらい勉強になった。 また、準夜帯にはいると看護師が少なくなるからと呼吸状態の安定していない方に16時頃に排痰援助をして夜勤帯の負担を軽減してくれた。

規模の大きい病院の方がコメディカルも充実している分、看護業務だけに専念できる印象が強かった。

どこの病院でもスタッフは不足している。 不足しているから、募集している。 その不足している分をどう補おうとしているかも重要だと感じた。 自分の納得のいく看護をするための環境をコメディカルの配置から推測するのも手だ。

次回は、教育制度を予定しています。

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ジプシーナース現役看護師のジプシーナースが医療業界を語る
医療業界の勤務実態や裏事情を赤裸々に語ります。中規模の病院から公的な病院まで多数の医療機関を経験した看護師の話です。

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