【第2回】派遣で選ばれる人材

今回は派遣会社社員から見た、選ばれやすい人材についてお話いたします。

企業より多くの希望条件を頂き、その情報に基づいて、派遣会社で人選を進めます。 業種や職種によって、求めるスキル・ポイントは異なってきますが、まず、一般的に重要なポイントを3つ記載します。

  1. 職務経歴・OAスキル（実務経験）
  2. 年齢
  3. 人柄・対応

職務経歴・OAスキル（実務経験）

1番重要となってくるのは、「職務経歴・OAスキル」になります。 派遣社員というのは、即戦力・仕事力を求められることが多くなってます。そこで、実務での経験が何年あるかというのが、とても重要視されています。

一般事務であればPCスキル、営業事務であれば受発注ソフトの経験や請求書・見積書作成経験、OAクラークであればタイピング速度と正確性、貿易や英文事務では実務経験以外に英語の資格が証明として必要な場合が多いです。（TOEIC等）

専門性が高い職種には、より重要性が高くなってきます。生命保険・損害保険事務やWEBデザイン・CAD等、資格や経験が必須の職種に関してはその分の時給アップも見込めます。

簡単な一般事務であればOAスキル（実務経験無し）のみで採用いだだけることも多くあります。Excel・Wordの資格（MOS等）を取得したり、簿記検定を取得していることで、未経験事務（経理）へチャレンジすることも可能です。

年齢

次に「年齢」です。 基本的には、派遣は年齢等で判断することはNGとなっていますが、職場の平均年齢や教育担当（直属の上司）の年齢によって、ミスマッチが起きないように年齢の制限もございます。正社員やアルバイトでも年齢制限があるのと同様です。 一般事務や営業事務では20～30代位までの需要が高いです。専門職に関しては、スキル・資格重視ということも多いので、比較的年齢の幅は広がります。

人柄・対応

最後に「人柄」についてです。 ある意味で一番重要な点です。やはり一緒に働く仲間として、人柄というのは重要視されるポイントになります。 また派遣会社へもアピールしやすい部分であり、すぐにでも改善出来る点でもあります。 派遣会社への登録時の対応、コーディネーターからのお仕事紹介時の電話対応、お仕事紹介後の営業との対応に対して、明るく丁寧に対応することが大切です。

派遣会社からの電話には、迅速に対応することを心掛けてほしいです。お仕事紹介の電話、営業からの確認電話（面接日程の調整等）に関して、より速い対応が信頼に繋がります。 より早く新しい仕事の紹介を受けることで、他のスタッフさんへ仕事紹介をされてしまう前にエントリーすることが出来ます。面接日程の調整を早くすることで、チャンスも広がります。

派遣会社の社員も人間ですので、対応の良いスタッフさんを企業に紹介したいと思っています。少しでも、自分をアピールして高めていくことが重要です。

多少スキルが条件に足りていない状況でも、人柄で企業とマッチして、お仕事が決定したというパターンも多くありました。明るくはきはきした人柄や迅速で丁寧な対応という点も、非常に重要なスキルの一つです。 そして心掛け一つで、すぐにでも変えていける部分なので、実行して欲しいです。

派遣を選ぶ理由の多くは、時間的事情がある場合や仕事上の責任を持たない気楽さという点等が挙げられます。仕事を選ぶ上での希望条件に優先順位付けをして選ぶことが重要です。 仕事内容やスキルを活かすことを優先するのか、条件面（時給、勤務地や残業時間等）を優先するのか、自分の生活スタイルと合わせて考えてください。 自分も希望条件を見極めて、可能性を広げていくことで、より早くいいお仕事の決定に結びつきます。

次回は業務に活されるスキルや活用されないスキルについてお話しします。